茅ちゃん日記

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つぶやき館より転載・・・21世紀の日本にナチス「安楽死」プログラムを蘇らせた日本の右傾化

21世紀の日本にナチス安楽死」プログラムを蘇らせた日本の右傾化

 2016/07/28 23:24  

 

 「犯罪とは社会を写す鏡」とは陳腐な言葉であるにせよ、津久井やまゆり園の大量殺人事件で容疑者が明確にナチスの優生思想、安楽死プログラムの思想を意識しての犯行であることが明らかになりつつある。

 政治状況が日本会議という極右団体と政権、さらに自民党との一体化が顕著になり、「ナチスの手法に学べ」という麻生太郎元総理の発言、実際、憲法を無効化する閣議決定、さらに緊急事態条項の改憲という、まさにヴァイマール憲法の悪夢ともいうべき状況が到来しようとしている「ナチ流ファシズムの流れ」が日本で加速している。

 根底にはあまりに露骨なまでの「ナチスの手法を真似る」政権与党がある。

 警察、検察はこのナチの思想性による犯行という本質を隠蔽するため何らか責任能力を否定して不起訴処分とする可能性さえあると考えられる。

 近代天皇制という虚構を取り外せば、ナチスと本質を同じくして、その優生思想、異民族排撃、自国の選民思想というほぼ同じ、共通の基盤に立現在の自民党日本会議の一体化によって自民党日本会議の親米ナチス化という現実が浮き彫りにされている。その状況でのナチス優生思想、障害者安楽死思想に取り憑かれた右翼の若者の大量殺人である。

「身障者は社会に負担となるだけ」、・・・・容疑者の言葉はすでに戦前のドイツで、ナチ政権下で咆哮されていた。

 

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T4計画ではないが、ナチスは幼児を容赦なく「科学実験」の犠牲にした。ナチスの手法を真似る」など言語道断であろう。

 
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 合法的に政権を獲得するやいなや、瞬時に牙を剝き、批判派の弾圧、圧殺、非常事態条項を利用しての授権法制定による憲法の無効化、さらに数多くの憲法無効化のための立法、・・・・・現在の政治状況を見れば21世紀の日本にナチスが蘇ったようだ。この社会状況はまさに相応の犯罪を生む。

 ヘイトスピーチは「表現の自由」などとまかり通り、ネットでも民族排撃、弱者への攻撃の洪水であるこの現在の日本で、遂に出た、といってよい「社会にとって障害者など邪魔なだけ、安楽死させて当然」というナチス直系、T4計画直系の大量虐殺、まさに時代をここまで写しだした犯罪もない。

 日本の右翼は天皇制という特殊な崇拝対象を持つが、しかし本質的にナチスとの共通点が極めて多く親和性が高い。異民族排撃、さらに特定民族の排撃の思想、批判的メディアの圧殺、民主的思想への攻撃、反自由主義、軍国主義、・・・・・さらに重要な点は広範な民族浄化思想を持っていることである。

 障害者の抹殺、障害の可能性のある子どもの堕胎の強制、・・

 日本会議の代表委員でもあり、極右をもってなる長谷川三千子茨城県教育員であったが養護学校を視察したさい、「妊娠初期にもっと障害の有無が分からないものか、教職員の数がものすごく負担になっている」という趣旨の発言を行った。本音であろう。

 日本のネオナチをもっている男とにこやかに記念写真に写った稲田朋美、山谷みよ子などの自民党極右女性政治家たち。

 ナチスの手法を持って日本の右翼化を完遂するは暗黙の了解となっている。

 天皇制の有無の関わらず、日本の右翼はナチスを礼賛し、ナチスとの共通点は多く、あまりに似ている。

 石原慎太郎は都知事時代、障害者施設を視察したさい、「ああいう人って人格があるのかね」、「西洋人(ドイツ人を指しているのだろう)なんか切り捨てちゃうんじゃないか」、「ああいうのは安楽死の問題に通じるよね」、ーまさにナチスの思想の礼賛に終始している。

 ★ユダヤ人の大虐殺の前史となったT4計画「安楽死の思想」

 第二次大戦勃発の前から、安楽死の執行機関T4が身体障害者精神病者、乳幼児などを最初は注射、次の段階で車の排気ガスの一酸化炭素による殺害、その蛮行は1941年9月を持って一旦中止とはなったが、この殺害ノウハウが後の民族浄化、ユダヤ人の大量大規模虐殺につながったのである。

 実際、この1941年9月はユダヤ人政策転換の重要な時期であり、アウシュヴィッツ強制収容所では初めてチクロンBによる殺害の実験が始まり、また貨物自動車の密封された車体に排気ガスを導入し、一酸化炭素での殺害装置がT4の成果を受けて製造された。

 

 なおT4計画自体は、すぐ再開され、ユダヤ人などの大量虐殺に同化して「この世に無用なもの、アーリア民族には不要なもの」として1945年まで抹殺され続けたのである。


 T4計画自体は終わっても、ユダヤ人やロマ族、スラブ民族の虐殺と平行して身体障害者精神病者などの虐殺は続けられたのである。

 津久井やまゆり園での大量殺人の容疑者は明確にナチスヒトラーの障害者の安楽死プログラムを学んでこれを実行しようとし、それを衆議院議長にまで手紙にしたためて届けようとしたのである。

 容疑者は同時にネトウヨであったとも伝えられ、その極右的傾向は顕著である。まさしく日本社会のナチ化、極右化の産んだ犯罪者である。

 植松容疑者は「これで法制度が変わるだろう」などと障害者の安楽死プログラムの日本での法制化を確信しているかのようだ。あながちそれが完全に妄想とも言えないほどに日本社会のナチス的なファッショ化が顕著である。

 21世紀の日本にナチスの亡霊があらゆる面で襲いかかっている。民族差別を発火点としてのファシズム化に終りが見えない。

 若者の右傾化が指摘され始めて久しいが、異民族排撃から社会の弱者抹殺の思想という親和性でナチの思想が広がっているのである。「安楽死」はナチの大量虐殺の、基本的な、いわばテーマであった。安楽死の車の排気ガスでの殺害が高じてガス室での大量殺害となったのである。

 同じナチ的ファシズムでも親米なのでこれを叩き潰せる国がない。収拾のつかなナチス化が進むだろう。